夏至について。

夏至を「1年で最も昼が長くなる日」と説明しているものがよくありますが、これは間違いです。今年の場合、最も昼が長いのは夏至の21日ではなく22日です。日の出が最も早い日(14日ごろ)でも日の入りが最も遅い日(28日ごろ)でもありません。「北半球では太陽が最も高くなる日」というのも実は誤りです(今年は22日)。

では夏至とは何なのかと言いますと、昨日分で書いたように「太陽が黄経90度の点を通過する日」です。天球上の太陽の通り道・黄道を360等分したものが黄経で、春分のときを0度とします。春分から見て1年の4分の1を過ぎた日が夏至というわけです。