インターネット記念日 追記

上では書かなかつたのですが、3条件にまう1つ追加すべきでせう。それは

  • 制定者に妥当性があること

インターネット記念日」の説明には「富山いづみが制定」とは敢へて書きませんでした。もし書いてゐたら、ここまでは普及しなかつたと思ひます。わたしがインターネットの偉い人(村井純センセとかティム・バーナーズ・リーさんとかのやうな人)ならば寧ろ書いた方が良いのでせうが、インターネットに関しては一般人でしかないわたしが制定者に名前を挙げてしまふと、「これ誰?何でこんな奴が?」と思はれてしまふのです。だから戦略的に名前を(表に)出さなかつた。まあ、記念日で儲けようと考へてゐる人は、かういふ手は使へないでせうけど。



わたしが日本記念日協会を批判してゐるのは、協会認定の記念日の中に、上記3条件(+1条件)を満たしてゐないもの、言ひ換へれば、制定者の身内でしか記念できないやうなものがあまりにも多いからです。さういふものは関係者だけで祝つてゐればよろし。何故それを全国レヴェルで祝つて貰はうとするのか。それを「認定」した協会は、記念日文化の発展どころか低下させてゐやしないか。

協会は「記念日を作りませう」とだけ言つてゐて、どのやうに作ればいいのか、そもそもその記念日を作る意味があるのかと云つた助言はしてくれません。本当に発展を望むのなら、記念日を制定してからのことだけでなく、制定するまでのことについての情報ももつと提供すべきです。



日本記念日協会」で検索をかけてみたら、気になる記述が。

月刊ボランティア〜Internet Edition〜日本記念日協会というNPO団体があることを知った。認定料5万円、認定証3万円のどこが「非営利(Non Profit)」なのだらう。認定料が高いのは認定申請の乱発を防ぐためだとしても、認定証3万は高いやろ。クリスタル製とか、漆塗りに金箔で絵が描かれてゐるとかならわかりますが、あちこちのサイトに貼られた認定証の写真を見る限りでは普通の額に普通の賞状……。

記念日祝福委員会国の外郭団体に日本記念日協会というものがありますが。記念日協会は私設の団体ですよー。どうも、「日本記念日協会」と云ふ名前だけが一人歩きしてゐるやうです。「協会に認定されないと記念日を名乗れない」「協会に認定されてゐる記念日の方が格が上である」と誤解されてゐる方もかなりをられます。第一、「認定」されることはそんなに凄い事なのでせうか。「協会に申請を出したけど受理されなかつた」と云ふ話は聴いたことがありません。申請された物は全て「認定」してゐるのではないかとの疑念も抱いてをります。

このページについても一言。参考資料3件で記念日に関して、日本で(多分)一番充実した内容のサイトであると自負しています。なんて言はないでください。それで済むんだつたら、わたしはこんなに苦労してません。まあ、確かに協会のサイトの情報も少な過ぎますけど。よく「日本記念日協会によれば、日本には約2万の記念日があり…」と云ふやうな記述を見かけるのですが、2万を365で割ると1日当たり50強。協会のサイトに載つてゐるのは1日当たり2〜3程度。1つも載つてゐない日もあります。2万の根據は何なのでせう?わたしは精々3000くらゐではないかと思つてゐます。