風辞書不具合

  • 「遥」が[はる]で出ない。遥か。

次版で追加してくださいませ>冨樫さん。

  • 「遙」が[はるか][はる][よう]で出ない。

「遙」は何と云ふ読みで出て来るのでせう?

さう云へば、JIS X 0208の1983年改訂版(いはゆる83JIS,新JIS)で、略字の「尭槙遥瑶」をコード表の末尾に追加した上で、元々あつた正字の「堯槇遙瑤」とコードを入れ換へたのでした。この辺りが影響してゐるのかもしれません。と思つて調べてみたら、矢張さうでした。

  • 「堯」が[ぎょう][たか]で出ない。「尭」ならば1面左手中指上段="E"にある。
  • 「槇」が[しん][てん][まき][こずえ]で出ない。「槙」ならば1面右手小指最上段="0"にある。
  • 「瑤」が[よう][たま]で出ない。「瑶」ならば2面左手伸指中段="G"にある。(伸指は人差指を1列ずらして打鍵することを意味する。即ち5TGB、6YHNと書かれてゐる列。)

これはどう考へれば良いのか。「風辞書は78JIS(いはゆる旧JIS)で書かれてゐる」と云ふ訳ではないやうです。[あじ]の仮想鍵盤では「鯵」(魚偏に参)の方が「鰺」(魚偏に參)よりも先に出てきます。「鴬・鶯」でも同様に、現在よく使はれる略字の方が先に出てきます。もし風辞書が78JIS準據になつてゐたら、83JIS準據のWindowsでは逆になつて出て来る筈です。

おそらくは、83JIS準據ではあるが、78JISにコードがない「堯槇遙瑤」は風辞書から外してゐると云ふことではないかと思ひます。あるいは、98版の風の辞書は78JISで書かれてゐたが、Windows版を出すに当たつて83JIS用に文字コードの入れ換へを行なつた。しかし、その際に83JIS新規追加の4文字は入れなかつた、と云ふことかもしれません。

と、ここでいろいろ推理してゐても良いのですが、素直に冨樫さんに訊いた方が良いでせう(^^;



メモ。