わかる

私は「わかる」を「判る」と書いてゐるのですが、『俳句に活かす漢字表記』には、以下のやうに書かれてゐました。


見分ける。
国民に分り易い雨降りのおおばこ 増山美鳥
顔分かぬ人形焼や余寒なほ 滝沢亜竜
理解する。
嫁姑見分け解らぬ蓴菜田 石山光雄
ママにだけ解るおはなし桜草 本田たつ子
善悪正邪がはっきりする。
もう撃てぬ距離を判つてゐる鴨ら 須並一衛
阿蘇島の黒穂焼く火と判るまで 荒川あつし

これを見る限りでは、「AがBであることがわかる」は「判」で良いやうに思ひます。