君が代の歌ひ方

「さざれ」と「いしの」の間で息繼ぎをされる方が多いやうですが、これはをかしい。「さざれ石」で一單語です。單語の途中では息繼ぎできません(本來は。最近の歌はさうでもないけど)。

私は「君が代は、千代に八千代に、さざれ石の、巖となりて、苔の、産す迄」(讀點の箇所で息繼ぎ)のやうに歌つてゐます(「苔の産す迄」は一息で歌ふべきかも)。息繼ぎで思ひ切り息を吸はないと、歌ひ切れません。大變歌い難いですが、さう云ふ歌なのです。しやうがない。