仙台15:04→(東北本線)→17:14(+1:15)郡山

本來ならば「18きっぷ」で一錢も払はずに歸れた筈なのに、7千圓も掛かつてしまつたので、少しでも元を取らうと寢ずに風景を見てゐました。切符を無くしたことはまだ悔やんでゐますが、悔やんでゐても切符は返つて來ない。どうせ列車に乘るなら樂しい氣分で乘つてゐたはうが良いぢやないかと思ふことにしました。
所が。福島縣を目前にした越河で、出發時刻の15:57になつても列車が動きません。そして「この先の貝田藤田間が強風の爲、この列車は越河で運轉を見合はせます。」との車内放送が。うーん、まう1驛前の白石だつたら新幹線に乘換られたのに。この先が不通なので下り列車が來る筈もなく、白石に戻ることも出來ません。いつまで經つても「越河で運轉を見合はせます」以上のことは放送されず。「まうどうにでもなれ」と云ふ氣持になつて來ました。こなひだ、宮脇俊三さんの『中国火車旅行』を讀了しましたが、その中に出て來た「沒有時間」の世界であります。(いや、「沒有時間」と云ふのは、本當は「時間がない」くらゐの意味のやうですが)
16:50にやうやく列車が動き出しました。次の貝田から藤田までの間は安全確認の爲の除行運轉をし、藤田出發の時點で遲れは1時間3分となりました。さらに福島で、後から來る快速列車の接續を取つた爲、1時間15分遲れとなりました。この儘では自宅に着くのが23時頃になつてしまふし、けふは色々あつて疲れたので、郡山から新幹線に乘ることにしました。