温度計の日」について補足、というより豆知識。

なぜ人間の平均体温を100度でなく96度にしたのかといいますと、96=12×8だからです。むかしは12進法の単位も使われていました(1フィート=12インチはそのなごりです)ので、12の倍数で100に近いものをとったということなのだと思います。

日本をはじめ多くの国で使われている摂氏温度(℃)ですが、これはスウェーデンの物理学者セルシウス(Anders Celsius)が1742年に定めた、水の融点を0度、沸点を100度としてその間を等分した温度目盛りがもとになっています。中国でセルシウスに「摂爾修」という字をあてたので、日本では摂氏温度とも呼ばれます。

なお、現在では絶対0度(原子の振動が完然に停止し、それよりも低い温度には絶対にならない温度)を0K(ケルビン)、水の三重点を274.16Kとし、ケルビンの値から273.15を引いたものを摂氏温度と定義しています(三重点についての説明は長くなるのでやめます)。この定義によると、1気圧での水の沸点は100℃ではなく99.974℃になります。