インターネット記念日

昨日からけふ発行のほぼ全ての記念日系メルマガに「インターネット記念日」が載つてゐました。制定から3年、記念日系メルマガ界にはすつかり普及したやうです。さうなつてくると、今さら「これはわたしが制定したんですう」なんて言ひ辛くなるのですが、ここに、制定のきつかけを書いておきます。

3年前の11月、わたしが修士課程1年の時のこと。研究の用事で他の大学の研究室にお邪魔したのですが、そこに、たしか『日経サイエンス』が作つたカレンダーが貼つてありました。それには、その日に起こつた科学・技術に関する出来事が書かれてゐたのですが、11月21日の欄に「1969年 ARPAネットの公開実験開始」と書かれてゐました。そこで閃いた、「これは記念日にできる」。で、自分の研究室に戻つてから、インターネットに関する記念日がないのを確認した上で、11月のページの21日の欄に「インターネット記念日」と書き加へたのでした。



手前味噌ですがこの「インターネット記念日」、わたしが提唱してゐる「記念日が普及するための3条件」を見事に満たしてゐます。その3条件とは……

  1. 記念される物事の知名度があること
  2. 記念日の日付に妥当性があること
  3. 記念日の需要がある(見込まれる)こと

と云ふもの。「インターネット記念日」で言へば、

  1. 話題に上らない日はないくらゐよく知られてゐる。
  2. インターネットが世の中に初めて現れた日と云ふことで妥当性がある。
  3. インターネットに関する記念日は存在せず、需要はあると考へられる。

と云ふことです。

ただ、これらの条件を満たしてゐても、多くの人に記念日を知つて貰はなければ意味がありません。即ち宣伝です。大企業ならばお金をいつぱいかけて広告を打てばいいのですが、わたしのやうなお金のない人はさうも行かない。5万円くらゐなら払つてもいいと云ふ方は長野の協会に「認定」して貰ふ手もあります。お金はかけたくないと云ふ方は、日本記念日学会のサイト(ここです^^;)に掲載して貰ふ方法もあります。最後のは速効性に欠けますが(^^;

でも、どれだけいつぱい宣伝しても上記の3要素(特に1.と3.)を満たしていない物は、一般に浸透させるのは難しいでせうね。まあ、芸能界と一緒で、いくらお金をかけてプロモーションをしても、実力がなければそのうち消えていくと云ふことです。