動植物名の表記

ノート:ヒマワリ

「動植物名を片假名で書くことになつたのは國語審議會の所爲です。」と書きたくなつたのですが、あの場には相應しくないと思つたので、こつちでぼやいておきます。

「当用漢字」に入れる漢字を擇ぶ基準は、その文字がどれだけ使はれてゐるかではなく、その文字を使つてゐる單語がどれだけあるかでした。例へば、「交叉」と云ふ言葉は非常によく使はれる言葉ですが、「叉」と云ふ文字は「交叉」くらゐにしか使へないので、「当用漢字」には入れられませんでした。

さて、動植物名には、その動植物にしか使はれない漢字(特に木篇、魚篇)が澤山あります。當然、これらの文字は「当用漢字」には入れられませんでした。さうでなくても動植物名には宛字が多い。それならいつそ、全部カナモジで書いてしまへ、と云ふことで、動植物名は全部片假名で書くことになつたのであります。(記憶だけで書いてゐるので、多分どこかに誤りがあるでせう。詳しい方、突突いて下さい)