乘車記録
- 智頭急行 智頭線・上郡〜智頭 56.1km(完乘)
- 西日本旅客鉄道 因美線・河原〜東津山 56.7km
- 西日本旅客鉄道 姫新線・津山〜新見 71.8km(完乘)
- 西日本旅客鉄道 伯備線・新見〜伯耆大山 77.0km
10月9日〜11日は3連休ですが、私の今の職場は8日が一齊有休取得日で4連休です。我々は出向(のやうなもの)ですが、職場が休みになると云ふことで有休ではなく公休になりました。で、今はJRから「鉄道の日記念一日乗り放題きっぷ」が出てゐる。これは見逃すことは出來ません。
JR全線版は3日(囘)分で9180圓、JR西日本の路線だけ乘れる版だと1日分で3000圓。西日本だけ乘る積りなので後者を擇びました。どうせなら、おまけの鐵道車輛の模形なんて要らないから、あと300圓くらゐ安くしてくれれば良いのですけど。今囘の旅で中國地方の大半を乘潰すことになります。
颱風22號が週末日本に襲來するとのことでしたが、中國地方を直撃することはなささうだし、さうなつたらさうなつたで引き返すなりすれば良いでせうと云ふことで決行することにしました。
大阪0737(スーパーはくと1(51D))0935智頭
本當は上郡まで普通列車で行く豫定だつたのですが。自宅最寄驛の手前でデジカメを家に忘れて來たことに氣が附いて、慌てて取りに戻つたのです。こんなこともあらうと大阪から「はくと」に乘る案も用意はしてゐましたが。上郡からは當初の豫定でも「はくと」に乘ることになつてゐました。ダイヤの都合もありますが、智頭急行區間は普通列車であつてもJRの「乗り放題きっぷ」で乘ることは出來ないし、それに、あと410圓出せば特急に乘れるのです。因みに運賃は1260圓。
なほ、上では讀みを正かなで「ちづ」と書きましたが、現地の表記は「ちず」です。「新かなだから當り前だらう」と思へば、さに非ず。驛を出ると、「智頭」に振られた讀み假名は「ちづ」で統一されてゐます。この不統一は何なのでせう。鐵道は(国鉄が附けてその儘の)驛名に合はせたのか。
智頭0956(634D)1020河原1051(633D)1115智頭
智頭からは因美線。スーパーはくとは因美線を通り拔けるのに、何故普通列車に乘り換へて、しかも河原などと云ふ中途半端な驛で折り返したのか。私は因美線を鐵道完乘の最後の路線にしようと考へてゐます。何故なのかは訊かないで下さい。自己滿足の世界ですので、つて、鐵道完乘自體が自己滿足ですけど。河原驛は若桜鉄道が分岐する郡家の1つ隣の驛。どうやら委託驛のやうですが、この時間は無人でした。元々1面2線だつたのを、片方のレールを外してゐるやうです。
智頭で時間があるので街をブラブラとして、驛前の「ファミリーレストラン」(店の種類ではなく、かう云ふ名前の店なのです。その實は小ぎれいな驛前食堂)で食事をしてゐると、テレビが智頭〜用瀬が事故で不通になつたと傳へてゐる。將に今乘つて來た區間です。もし河原よりも先まで乘つてゐたら、若桜鉄道も一緒に乘つてゐたでせうから、この事故の影響をもろに受けることになつてゐたでせう。驛員の説明によれば、特急に自動車が突つ込んだとのことで、自動車が特急車輛の下に入り込んでしまひ復舊にはかなり時間がかかりさうとのこと。津山方面の列車には影響はなく、定刻通り智頭を出發しました。
智頭1240(679D)1344(+12)東津山1426(2829D)1430津山
智頭〜東津山も因美線ですが、「はくと」が多數乘り入れる智頭以北に比べて、智頭以南は典型的なローカル線です。盲腸線ではないので、まだ増しな方ですが。智頭始發の679Dの乘客は私を入れて6人でした。
岡山縣に入つて最初の驛は美作河井。その驛を過ぎて暫く走つた所のカーブの途中、列車の前に何か太い物が見えたと思つたらドーンと激しい音がしました。何だらうと前を見ると、車輛前面の中央にある貫通扉のガラスが割れてゐる。ガラスの兩面に何か貼つてあるらしく、破片が飛び散ることはなかつたのですが。どうやら、颱風による雨で地盤が緩み、木が線路の側に倒れてゐた所を通つてしまつたやうです。すぐに列車は停車し、運轉士が(もちろんこの列車はワンマン運轉)が倒木の樣子を見に行きました。車輛がぶつかつた衝撃で倒木は彈き飛ばされたらしく、運轉士は線路上に殘つた木の破片や葉を取り除いて戻つて來ました。車輛の足廻りを點檢して問題なしと云ふことになつたらしく、停車から十分剩り後に發車しました。倒木が列車の窗の高さにあつたこと(もつと下だつたら、乘り上げて脱線してゐたかも知れない)、割れたのが中央の窗だけだつたこと(枝か何かがあつたのでせうか。運轉席前の窗が割れてゐたら、足廻りを見るまでもなく運行は不可能でした)が救ひでした。
この列車は津山まで乘り入れますが(この列車に限らずだが)、因美線の終點・東津山の驛名標を撮影する爲に東津山で下車。その後の姫新線の列車で津山まで行きました。東津山で少し時間があつたので、驛前の本屋に入つて何册か本を購入。荷物になるのに。
津山1547(865D)1719(+8)新見
津山から乘つた列車は、ちやうど高校の下校時間に重つてしまつた爲、ほぼ全區間で混んでゐました。大きな驛で高校生が降りたと思つたら、それと同じかそれ以上に乘つて來る。まだこれが社會人だつたら増しなんですけどねえ。高校生の乘車マナーの惡さは全國共通です(でも姫新線はまだ増しな方か)。高校生がローカル線を支へてゐると云ふのは、頭では分かつちやゐますけど、ゐますけど。
高校生の乘降に時間が掛かつた所爲か、新見の到着は8分遲れとなりました。新見の乘り繼ぎは、8分。接續は取つてくれるとのことでしたが、新見に到着しドアが開くや否や、ホームへ驅け出しました。