乘車記録

浜田0551(320D)0617江津0627(443D)0751浜原0830(443D)0953三次

この區間、實は剩り印象に殘つてません。三江線はほぼ全線に渡つて江の川に沿ふのですが、江津を出てすぐに江の川中流域の樣相を呈したのが記憶に殘つてゐるくらゐで、後はウツラウツラと。朝早かつたしねえ。驛で停車する度に目を覺まして、あーあ、寢てしまつたと、地圖を開いてみたり伸びをしてみたりはするものの、徒勞に終はると。この列車の終點の浜原で、寢氣を覺まさうとコーヒー(これです→JAN:4902471000748)を飮んだのですが、これが新たな災ひを呼び起こすのでした。
飮んだコーヒーはカフェインの強い物だつたやうで、寢氣は一邊に吹き飛んだのですが……。カフェインには利尿作用もありまして、その所爲で、猛烈な尿意が。浜原で用を足したにもかかはらず、です。しかも、三江線の車輛にはトイレが附いてゐません。もう車窗を眺める所ではなく、時計を見乍ら一刻こ早く三次に着くことを願つてゐたのでした。教訓。ローカル線の寢氣覺ましにコーヒーは禁物。三次に到着しドアが開くや否や、トイレへ驅け出しました。

三次1004(354D)1014塩町1018(357D)1028三次

一旦福塩線の終點の塩町まで行つて驛名標を撮影してから、三次に引き返しました。
けふは三次で泊まることにしてゐるのですが、直前まで広島や新見で泊まることも檢討してゐたので、事前に宿は取つてゐませんでした。驛舎内に觀光案内所があつたので、宿の斡旋を御願ひした所、さう云ふことはしてゐないとのこと。代はりに、市内の全ての宿(21箇所)の所在地と電話番號が書かれたチラシを渡されました。條件の良ささうなのから電話をしたのですが、シティホテルと驛近くのビジネスホテルは滿室。いくら當日とは言へ、こんなことは今までありませんでした。けふは三次で何かあるのか、最惡、近くの無人驛で一夜を明かすことも考へ出したのですが、やうやく旅館の2件目で部屋が取れました。

三次1122(1726D)1306府中1318(254M)1358福山

福塩線は府中〜福山のみが電化されてゐます。この形態はかつての可部線と同じですが、非電化區間廢止前の可部線とは違ひ、運行形態は府中で完全に分けられてをり、両區間を通して運行される列車は一本もありません。福塩線の「塩」は終點の塩町から取つたものなのですが、實際には非電化區間の全列車が三次まで乘り入れてをり、「福三線」とでもした方が良かつたのではないかと思ひます。
で、路線なのですが、またしても印象に殘つてない。ウツラウツラしてゐたのもあるのですが、中國山地は地質學の言葉で言へば浸蝕の進んだ老年期の地形。そこで通り易い所を通つてゐれば、風景が同じやうなものになつてしまふのはしやうがないのかも知れません。

福山1421(シティライナー(5361M))1543瀬野

みどり口1550→1555みどり中央1600→1605みどり口

瀬野驛前からスカイレール。形状としては懸埀式のモノレールなのですが(屆出上もさうなつてゐる)、この路線のために開發されたリニアモーター使用の特種な機構になつてゐます。と、話には聽いてゐたのですが、乘つてみて納得。もの凄い急勾配を苦もなく登つて行きます。「懸埀式のモノレール」と書きましたが、車輛だけ見ればロープウェーです。料金は片道150圓で、この時間帶は毎10分の運轉でした。

瀬野1613(シティライナー(5363M))1626広島

広島駅−(比治山下經由)→広島港(宇島)−(広電本社前經由)→横川駅/横川1756(788M)1802広島

広電の殘りを乘潰さうとしたのですが、江波線を乘殘してしまひました。

広島1814(通勤ライナー(5874D))1943三次

既に眞暗になつてゐました。車内で飮まうとビールを買つてゐたのですが、ボックスシートに坐れず、ロングシートの端で飮んでました。
三次の宿はいはゆる驛前旅館でした。素泊りで3500圓。1階が大衆食堂になつてをり、朝・夕食附きにした場合はその食堂で何か食べることになるのでせう。私が行つた時は既に食堂には「準備中」の札が掛かつてゐました。旅館の受附に人がゐなかつたので食堂へ入つてみた所、旅館の一家が夕食を攝つてゐる所でした。そこで記帳をして代金を支払ひ、若女將(で、良いのでせうね)に連れられて一夜を明かす部屋へ行つたのですが。煙草臭い。長年の間に染み附いた匂ひなのでせう。10分くらゐでやうなく匂ひを感じなくなりましたが。それに、夜着る物がない。浴衣、寢間着、パジャマ、ネグリジェの類が置かれてない。驛前旅館はこんな物なのでせうか。しやうがないので、晝間着てゐた恰好の儘で寢ることにしました。