けふの新解さん


女子(をなご)
「女の子供」の意の老人語。〔広義では、女性一般を指す〕「役者になりたいと祖父に言ったら“―のくせにアカになるのか”とどなられたなど、芸能生活二十年の思い出を語る」

用例の出典を知りたいです。役者つて「アカ」だつたんですね(^^;。


(一)アナログ時計の文字盤に向かった時に、七時から十一時までの表示の有る側。〔「明」という漢字の「日」が書かれている側と一致。また、人の背骨の中心線と鼻の先端とを含む平面で空間を二つの部分に分けた時に、大部分の人の場合、心臓の搏動を感じる場所が有る方の部分〕

「アカ」からの連想で引いてみましたが、うまい説明です。ここまで詳しく書いてくれれば、誰でも「左」とは何かが判るでせう。「明」という漢字は表紙に大きく書かれてゐますし(^^)。

いや、かういふ基本的な語の説明で手を抜いてゐる辞典が時々あるのです。例へば「左」の項には「東から見て北の方向」と書いてあつて、「北」の項には「東から見て左の方角」と書いてあるやうな。こんな辞典があつたら、「お前は阿呆か」と言ひたくなります。さすがにここまで馬鹿な記述はないでせうが、説明を盥回しして結局元に戻つてしまふ欠陥辞典は本当にあります。「日本語の新世紀を拓く」とか言つてゐるあの重たい辞典もさうです。



その新解さんにもまづい記述がありました。「石」と「岩」です。


(一)岩の小さなかけらが風化したり流水で角が取れたりしたもの。〔砂より大きく、普通、持ち運び得る大きさの物を指す。また、広義では砕石を含む。堅い物、無価値の物や、冷酷・無情の意にも用いられる〕
〔根が生えたように動かせない〕堅い大きな石。〔地中にあるものについても言う〕

「石」=岩の小さなかけらが風化したり流水で角が取れたりしたもの、「岩」=堅い大きな石。互ひに参照し合つて無限ループに入つてしまつてゐます。