乘車記録
と言つても、書くことがないのですよ。關西の路線のことは殆ど知らないし、地下鐵ばかり乘つてゐたし、寢てたし。
南武線某驛→23:50川崎23:59→00:06横浜
横浜00:11→(375M[ムーンライトながら])→06:56大垣
「ムーンライトながら」の切符は1週間前に取りました。えきねっとで豫約したのですが、まだ「時期」ぢやないしそんなに利用者はゐないだらうと思つて、横浜〜名古屋で「禁煙優先」にしてみたら、出て來たのは喫煙席の切符。うわー、7時間も煙の中にゐないといけないのか。いざとなつたら小田原で4號車以降に移らうかなとも思つたのですが、2日前に空席状況を見てみると禁煙席が空いてゐましたので、すぐに換へて貰ひました。(→補足1)
ムーンライトながらの車輛は、外側はJR東海の特急に使はれてゐるのと同じ物。恐らく、晝間は特急として使つてゐるのでせう。もちろん車内も特急仕樣の高級感のある座席。但し、頭が觸れる部分に附けるカヴァーは外されてゐます。
なかなか寢附けません。夜行は初めてではないのですが、翌日のことを考へて興奮してゐるのかも知れません。結局眠れたのは、浜松を出發した邊から豊橋に停車してゐる所まで(ここだけ記憶がない)。この寢不足が後々まで尾を引くのです。
名古屋で大半の人が降り(團體さんがゐた模樣)、代りに名古屋からの乘客が乘り込みましたが、先程よりは空いてゐます。
終點大垣では、07:01發の米原行目掛けて皆さん一齊に階段を驅け登ります。ながら號は9輛編成。その乘客の殆どが3輛か4輛の米原行に乘り込むのですから、早く行かないと立ちん坊になつてしまふのです。普段でさへかうなのですから、「青春18きっぷ」の時期にはどうなつてしまふのでせう。私は次の列車に乘ることにして、先に美濃赤坂支線を乘り潰すことにしました。
大垣07:03→(4203F)→07:09美濃赤坂07:15→(4202F)→07:22大垣
東海道本線美濃赤坂支線は大垣から美濃赤坂まで全3驛の支線で、しかも、唯一の中間驛である荒尾の直前までは本線を通ります。美濃赤坂支線内は全て無人驛(美濃赤坂驛には、接續する西濃鉄道(貨物線)の社員がゐるやうですが、客扱はしてゐません)なので、大垣を出てすぐの所で車掌が乘車劵を囘收しに來ました。
美濃赤坂驛前には西濃鉄道(略して「西鉄」と呼んでゐるらしい。多分「にしてつ」ぢやなくて「せいてつ」)の經營する旅行代理店と喫茶店。朝早いので、まだどちらも開いてゐません。
美濃赤坂から同じ列車に乘つて大垣へ戻ります。先程の美濃赤坂行には殆ど乘客がゐませんでしたが、大垣行には結構乘つてゐます。荒尾を過ぎた邊で車掌(先程と同じ人)が周つて來て、乘車劵を販賣してゐました。
新大阪09:43→([臨時列車嵐山もみじ号])→10:20嵯峨嵐山
宇津田さんからこの列車のことを教へて戴きました。ありがたうございました。詳細はこちらを參照のこと→でかけよう!紅葉がとびっきりの京都散策(JR西日本京都支社のサイト)。
この列車は京都驛の西側にある東海道本線と山陰本線との聯絡線を通ります。新大阪を出て終點嵯峨嵐山まで停らないので、わざわざ新大阪まで行つたと云ふ仕第です。普通列車の扱ひのやうで、乘車劵だけで乘れるやうです。車掌さんが何囘か車内を廻つてゐましたが、檢札はありませんでした。短絡線は、西大路驛の手前(大阪方)から分岐し、梅小路貨物驛の横(SLを保存してゐる所もすぐ近くですな)を通つて丹波口驛の手前(?)で合流します(左側に坐つてゐたので、どこで合流したのか見ることが出來なかつたのです)。
嵯峨嵐山まで來たので、すぐ横から出てゐる嵯峨野観光鉄道(山陰本線の舊線)に乘らうとしたのですが……。嵯峨野観光鉄道の列車は全車輛指定席でして、午後まで滿席とのこと。そんなに待つてゐられません。近くに京福嵐山本線の嵐山驛があるので、そちらに乘ることにしました。
嵐山→(京福嵐山本線)→四条大宮
嵐山驛は嵐山のほぼ中心地。JRの嵯峨嵐山驛は元々「嵯峨」だつたのを、1994年に「嵐山」をくつ附けて「嵯峨嵐山」にしたのでした。京福嵐山驛は今年10月に新しい建物にしたばかりのやうです。建物は立派なのですが(と言つてもJR京都驛のやうなのではなくて、周りの景觀との調和を取つてゐます)、そこから出てゐる列車は路面電車を2輛連結したやうなもの。實際、京福嵐山本線(及び帷子ノ辻で分岐する北野線)は軌道の扱ひで、一部道路上を走つてゐます。料金は均一200圓。劵賣機の、普通はボタンが複數竝んでゐる所には、「購入ボタン」と書かれたものが1つだけ附いてゐます。
大宮→(阪急京都本線)→河原町→(阪急京都本線)→梅田
京福四条大宮驛は交叉點の角にあり、そのちやうど反對側の角に阪急の大宮驛があります。關東の我々からすると、「大宮驛」と言へばさいたま市の大宮驛のことになる譯で。「駅すぱあと」等の經路檢索ソフトでわざわざ「大宮(埼玉)」と書かなければならないのは、阪急の大宮驛がある所爲です。いや、關西の方からすれば逆なのですけど。開業したのは「大宮(埼玉)」のはうが先です。
大宮驛で「スルっとKANSAI」對應のラガールカードを購入。 スルっとちゃんかはいい。いや、Suicaのペンギンも良いんだけど。それに比べてパスネットのあれは何なのですか。
一旦河原町まで行つて、梅田行きの特急で京都本線を一氣に乘潰し。ここでも眠氣が……。
上で書きましたやうに、京都本線は十三が起點です。實際の列車は梅田から出てゐますが、梅田〜十三は宝塚本線の複々線の扱ひになつてゐます。
阪急梅田驛からの乘車劵では、「田」の字の中が「十」ではなく「メ」になつてゐるのですが(他の「田」の附く驛と區別する爲らしい)、スルっとKANSAIに印字される下車驛名にも、それがちやんと再現されてゐます。
梅田→(御堂筋線)→動物園前→(堺筋線)→恵美寿町→(堺筋線)→動物園前→(御堂筋線)→中百舌鳥
今囘は日本橋で用事があつたのですが、序でに(どつちが序でなんだか)大阪の地下鐵を出來るだけ乘潰しておかうと考へてゐました。と云ふことで、御堂筋線梅田驛で一日乘車劵(850圓)を購入。これで大阪市營地下鐵が一日乘り放題になります。「乘り放題」と云ふことは、料金計算經路を氣にしなくても良い、と云ふことでもあります(→私の乘車ルール參照)。
まづ御堂筋線で動物園前まで、堺筋線で1驛隣の恵美寿町へ。もう1驛先に「日本橋」驛もありますが、私が用のある所はこちらのはうが近いのです。用事はさつさと済ませて(やつぱりこつちが序でだつたのか)、恵美寿町から再び御堂筋線へ戻り、終點の中百舌鳥まで行きました。鉄道要覧には「中百舌鳥」と書かれてゐるのですが、驛名標その他には「なかもず」と書かれてゐます。
中百舌鳥→(泉北高速鉄道)→和泉中央
地下鐵なかもず驛を出ると、南海中百舌鳥驛があります。こちらは漢字です。ここから泉北高速鉄道が分岐してゐます。和泉中央まで5驛320圓。さう云へば、「日本一(料金が)高い鐵道」の中に泉北高速鉄道の名前も擧がつてゐました。
入つて來たのは南海高野線からの直通列車。泉北高速鉄道は、ほぼ全列車が高野線を直通して難波へ行つてゐます。昔、南海が運轉管理を受託してゐた關係からか(→補足2)、驛名標等は南海仕樣になつてゐます。
和泉中央→(泉北高速鉄道・南海高野線)→天下茶屋→(堺筋線)→天神橋筋六丁目→(谷町線)→東梅田→(徒歩)→西梅田→(四つ橋線)→なんば
和泉中央から南海高野線直通列車で天下茶屋まで。堺筋線を完乘して天神橋筋六丁目(通稱「天六」)まで。天六と云へばゴーストップ事件ですな(いつの時代の話だ)。
次は四つ橋線を完乘したかつたので、谷町線で東梅田まで行き、西梅田まで歩くことにしました。が、この選擇は失敗だつたかも。東梅田から西梅田まではかなりの距離を歩かされます。谷町線で南森町まで行つてJR東西線に乘換へ、北新地で降りれば、西梅田は目の前なのでした。
なんばで一旦降りて、近鉄難波驛で後で乘る豫定の近鉄特急の切符を買ひます。この時點で16時少し前、17:00近鉄難波發に乘ることにしました。
なんば→(四つ橋線)→住之江公園→(ニュートラム)→中ふ頭→(ニュートラム)→コスモスクエア
なんばから再び四つ橋線に乘り完乘、終點の住之江公園でニュートラムに乘換へます。地下驛から高架驛までの長いエスカレーター。ニュートラムと云ふのは、ゆりかもめのやうな新交通システムのことです。列車は自動運轉で、ゴムタイヤで走ります。入つて來た列車はコスモスクエア行なのですが、ここで問題があります。私はなんばからここまで一日乘車劵で乘つて來たのですが、この一日乘車劵は大阪市交通局の路線でしか使へません。ニュートラムは、運行形態はコスモスクエアまで1本に繋つてゐますが、中ふ頭〜コスモスクエアは大阪港トランスポートシステム(OTS)が運行してゐます。よつて一日乘車劵でこの區間に乘ることは出來ません。困つた。しやうがないので、中ふ頭で一旦下車して、スルっとKANSAIで入り直しました。この時點で16時半頃。17時までに近鉄難波へ行くことは出來るのか不安になつて、携帶の乗換案内で調べてみると、一番早くても到着は17:08。はあ。中ふ頭で降りたのが命取りだつたやうです。それ以前に、1時間で廻れるだらうと云ふ見込が甘かつた。
それにしても、どうしてかうも面倒なことになつてゐるのでせう。車内では、中ふ頭に到着する前に「中ふ頭から先は大阪港トランスポートシステム・ニュートラムテクノポート線となりますので、料金が別にかかります」との放送があつたのですが、その爲に別會社にしたと云ふことはないですよね。
コスモスクエア→(テクノポート線・中央線)→阿波座→(千日前線)→なんば
新交通システムのニュートラムはコスモスクエアまで。ここで地下鐵のテクノポート線に乘換へます。テクノポート線は大阪市營地下鐵中央線に乘入れてゐるのですが、コスモスクエア〜大阪港の1驛間だけがOTSになつてをり、ここも一日乘車劵が使へません。阿波座で千日前線に乘換へる際に、一旦改札を出て一日乘車劵で入り直しました。
近鉄難波17:20→(近鉄717[特急])→19:33近鉄名古屋
近鉄難波驛の窗口で乘遲れた旨を告げると、次の列車で席が空いてゐればそこに坐れるが、確實に席を取りたい場合は特急劵を買ひ直すやうに、とのことでした。しやうがないので、1850圓払つて特急劵を買ひ直し。
列車に乘り込んでみると、席はほぼ滿席。買ひ直して正解だつたかも知れません。1850圓は無駄になつてしまひましたが。席に着いて、先程買つた驛辨を食べ終はるとまた睡魔が……。起きた時には大和國を過ぎてしまつてゐました。伊賀國と伊勢國の間には長いトンネル。かう云ふ長いトンネルはJRだけのものと思ひ込んでゐたのですが、民鐵でもここまで出來るのですね。